「これより双月町」
もうかなり昔の記憶なのだが、
鮮明に覚えている昔の山形の風景、景色がある。
こんな事まず注目する人もいないんじゃあないかというものだ。
僕の母の実家が上山市内にあり、
小学生のころ、昭和50年代だが、
夏休みや冬休み、春休みの度に長期で滞在していた。
そして父の実家が山形市内の印役町にあった。
この父の実家を訪問するとき、上山市内のバス停「弁天」から千歳公園車庫前まで
バスに乗るのだ。
途中の光景もいろいろ思いで深いものはあるのだが、
千歳公園車庫前のバス停。
馬見ヶ崎川沿いにあった木造りのデッキのバス停。
それから薬師町から馬見ヶ崎川を渡って最初に目に入る
独特の建物。
菊池履物店。
通りの角に位置し建物正面の壁に
「これより双月町」とある。
この菊池履物店はとても印象深い景色で
いまだに鮮明に覚えている。
僕が小学生だった30年前でも
タイムスリップしたようなそんな気持ちにさせる
レトロな光景だったから今も残っていたら
そりゃあもう文化財級ではないかと思うのです。